2014年01月10日

池井戸潤「下町ロケット」

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昨年ドラマが大ヒットした「半沢直樹」ですが、その影響で原作小説もよく売れているようです。
その著者による直木賞受賞作品が「下町ロケット」です。

単行本が出たときに、電車の広告を見て読みたいと思った覚えがあります。
普段はあまり手を出さないタイプの小説ですが、普通に面白かった。けど、ほかの作品にまでは食指が動かないかな。


 
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2013年12月30日

仁木英之「先生の隠しごと 僕僕先生」

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北村薫で締めくくるかと思われたこの活字カテゴリーですが、〈僕僕先生〉シリーズの最新刊が間に合いました。
これで5作目になるこのシリーズ。3作目からは僕僕先生の過去に迫るエピソードをちりばめながら進む、という印象でしたが、ここいらで一段落ですかね。

今回も王弁くんが大活躍。
薄妃、劉欣といった脇を固めるキャラクターたちの会話もいい味出してます。


 
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2013年12月25日

北村薫「飲めば都」

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お酒のシーズンですね。
これは、1人の女性文芸誌編集者のお酒と仕事と恋を巡る物語。
全部で12編の連作短編集を読み進めるうちに、新人だった都さんが立派な編集者に成長し、善き人に出会って結婚し、とその人生を早回しで見ていくことになります。
そこにお酒にまつわるエピソードをからめて、心地よい小品に仕上げた感じ。

今年最後の1冊になるかな?


 
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2013年12月01日

仁木英之「千里伝 武神の賽」

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千里伝シリーズの第3巻。夏に出ていたのを見逃していたようです。

個人的には、ちょっとテーマのはっきりしないシリーズだなぁという印象を持っています。
僕僕先生の新刊、早く文庫にならないかな〜。
と思ったら、年明け1日に新刊発売だそうで。やったね!


 
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2013年11月15日

宮部みゆき「小暮写眞館」

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現実に惨い事件が起きているのに、フィクション、特に現代物でまで殺人を書くことに疲れたという宮部みゆきの久々の現代物は、青春物語でした。
店主が亡くなったあとの古い写真館を購入して、そのまま自宅として住み着いた花菱けの長男・英一は、ある日この写真館でプリントされた心霊写真を押しつけられ、その謎を解明することに。
といった感じでストーリーは展開するのですが、別にホラーではないし、ファンタジーでもない。ミステリと呼ぶのもどうか。やっぱり青春小説というのがピッタリですね。

NHKでドラマ化されていたようですが、キャストのイメージが今ひとつピンとこなかったので、原作から入ってよかったなと。


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2013年10月23日

仁木英之「魔神航路 2 伝説の巨人」

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続きます。
ゼウスと融合した健史との対決の結果、一人だけ元の世界に戻された信之は、テューポーンとオルフェウスの力を借りて再びギリシア神話世界へ。

無事に仲間たちと合流してアルゴー号での航海を再開した一行ですが、今度はかつてゼウスと対立した大地の巨人ギガスとの争いに巻き込まれる羽目に……。

珍しい文庫書き下ろし形式なので、完結まであとどれくらいかかることやら。1巻から2巻まで1年半かかっていますからね〜。
気長に待つこととしましょう。


 
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2013年10月22日

仁木英之「魔神航路 肩乗りテューポーンと英雄船」

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今月はいいペースで読書が進みます。
お次は〈僕僕先生〉シリーズの仁木英之による書き下ろし長編です。
しかし、PHP文芸文庫ってマイナーな……。

僕僕先生のイメージが強いからか、架空の中華世界が得意なのかと思いきや、今度の舞台は神話時代のギリシアです。夏休みに実家に帰省した大学生とその幼馴染みの面々があるできごとからギリシア神話の世界にタイムスリップ。しかも、神話の中の神々や半神・英雄と融合してしまい……。というファンタジー作品になっています。

主人公が融合したテューポーンは、最高神ゼウスと覇を争う魔神なのですが、融合により力を削がれてその容姿は少年か少女のよう。といったあたり、僕僕先生の同型と考えてもよさそうです。
物語の基本的な枠組みは僕僕先生に似ています。

1巻では、ゼウスと融合した幼馴染みの健史との対立までが描かれます。
2巻に続きますが、僕僕先生の続きが早く読みたいなぁ。


 
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2013年10月16日

五味太郎「日本語擬態語辞典」

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日本語はオノマトペの豊かな言語と言われます。
なかでも物事の性質や動作の様子を表す擬態語は、日本人にとっても適切にその意味を説明することが難しいものですよね。

この辞典は、五味太郎のイラストとともに、日本語の擬態語を英語、日本語の両方で説明した楽しい辞典です。
例えば、「ヨボヨボ」ってどんな意味?と外国人に訊かれることってよくありますよね(笑)。
そんなときに必携の1冊です。


 
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伊坂幸太郎「マリアビートル」

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「グラスホッパー」の続編ですが、話そのものは独立した内容。
東京から盛岡に向かう東北新幹線にそれぞれの思惑から乗り合わせた人殺したちが繰り広げるドタバタドラマです。新幹線車内という時間的にも空間的にも限定された設定が効いています。

複数の個性ある人物を書かせたら伊坂さんの右に出るものはいないといってもいいな。
中でもこの作品のキーとなる人物、プロの殺し屋ではないが倫理観の欠落した中学生・王子の人物造形がほんっとに憎たらしい。


 
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2013年10月11日

北村薫「いとま申して 『童話』の人びと」

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北村さんのお父さんが遺した日記を基に描かれた評伝風の小説。
大正末から昭和4年までの時期は、大正デモクラシーの空気をまだ残し、戦争の冷たい風が吹き始める前の束の間平和な期間だったんですね。そんな時期を中学生〜大学生として過ごした父親の青春時代が描かれています。
このころ進学できるのは一部の富裕層だけなわけですが、エリートのレベルの高さには驚かされます。
中学生で童話雑誌に投稿したり、戯曲創作に目覚めたり、中高校生が同人に寄稿を求められたり。

父親を通じて、淀川長治や金子みすゞといったのちの著名人、奥野信太郎や折口信夫といった当時の慶応の知的スーパースターたちの姿も描かれます。もちろん、こうしたメジャーな人たちだけでなく、マイナーな「童話を愛する人びと」の姿も。

ちなみに北村さんの母方の親族は横浜市青葉区の恩田あたりの大地主だったそうです。ボクが毎月緑山に向かう途中で通る土地。妙に土地勘があるのが読んでいて楽しかった。

続編を予感させてこの巻は終了。この話の続きには激動の時代が控えているわけで、読みたいような読みたくないような……。うーん、やっぱり読みたい。


 
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2013年08月28日

サリンジャーの未発表作が出版へ



サリンジャーの未発表原稿については以前から話がありましたが、いよいよ現実味を帯びてきました。
5つの作品について発表することが遺言されていたとのこと。
グラース・サーガの新作やホールデンの登場する作品など、サリンジャーファンなら絶対読みたいはず。

日本語で読めるのはいつかな〜。

 
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2013年08月24日

伊坂幸太郎「仙台ぐらし」

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夏休みに仙台のあゆみブックスさんで本を1冊だけ購入してきた。
仙台在住の作家、伊坂幸太郎のエッセイ「仙台ぐらし」。
発行は仙台ローカルの出版社である荒蝦夷(あらえみし)。
「仙台学」という雑誌に連載していた11篇と、震災後にごく限られた媒体に書いた4篇、書き下ろしの短編をまとめたものです。
地元だからこそ手に入る本だと思い、手に取りました。

震災前の平和すぎる伊坂さんの生活と、震災発生当時の状況や心情との対照がこの本のポイント。
買ってよかったな、と思いました。


 
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2013年08月12日

米澤穂信「折れた竜骨」上下

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カバーアートが上下につながっているのは珍しいな。うむ。

〈氷菓〉シリーズがアニメになって一般層にも広く認知されるようになった米澤穂信からの変化球。
魔法が実在する12世紀ヨーロッパが舞台という特殊設定ミステリ。
ミステリ仕立てのファンタジーってそう目新しい感じを受けないけれど、ファンタジー仕立ての本格は珍しい。
舞台や道具立ては魔法と剣のファンタジー世界でも、謎を解き明かすのはあくまで理性と論理。関係者を集めて犯人を名指しする本格ミステリのお約束もきっちり守っています。

なかなか面白い。
それだけに、ファンタジーたるために用意された設定を本作だけで捨てちゃうのはちょっともったいない気もします。従士ニコラを主人公に続編が書けそうな……。


 
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2013年08月03日

宮部みゆき「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」

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三島屋シリーズの続編。
前作で物語的には一段落ついたような気もしますが、おちかの百物語セラピーは続きます。
4編の物語はそれぞれ奇怪なものでありますが、単に恐ろしいだけでないのが今回の特徴。

特に表題作「あんじゅう」は、「暗獣」という字を当てることもあり、音だけでも何やらおどろおどろしい印象を持っていましたが、実際にはかわいらしく切ないお話でした。

おちかを取り巻く人の輪も広がってきて、今後の展開も楽しみ。
次巻を読めるのはまた1年以上先でしょうかね。

 
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2013年07月31日

上橋菜穂子「流れ行く者 ―守り人短編集―」

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守人シリーズの外伝的な短編集。
バルサがまだ少女で養父ジグロと放浪していた頃のお話です。

バルサやタンダの目を通して、彼らを取り囲む人々の老い、あるいは死を描いた渋めのストーリーが続きます。
上橋さんのストーリーテリングの才が遺憾なく発揮されていますね。

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2013年07月15日

伊坂幸太郎「オー!ファーザー」

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帰りの飛行機の中で読み終わりました。
わりと初期の作品のようです。

4人の父親を持つことになった高校生の男の子の冒険譚。
こういうキャラクターの書き分けについては、伊坂幸太郎は本当にうまい。
フライト時間が短く感じられるほど物語に引き込まれました。

 
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2013年06月19日

東野圭吾「真夏の方程式」

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久しぶりのこのカテゴリー。
テレビドラマがもうすぐ最終回を迎えるガリレオシリーズです。この作品も映画化され、テレビドラマの終了と同時に公開になるようです。
なので、あまり内容に踏み込むような無粋なことはしません。

東野圭吾は映像化されるときにほとんど口を出さない主義らしいので、原作がどれほど改変されても気にしないみたいですね。
でも原作から入った人たちの気持ちはまた別だと思います。「容疑者X」のキャスティングは??だったけどなぁ……。

テレビドラマから原作にキャラクターが逆輸入されるケースもあることだし、あまり目くじら立てる気もないですけどね。


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2013年04月16日

新潮社ファンタジーセラー編集部編「Fantasy Seller」

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新潮社ファンタジーセラー編集部「Fantasy Seller」読了。
日本ファンタジーノベル大賞や同優秀賞の受賞者8人による短編アンソロジー。僕僕先生シリーズのスピンオフ作もよかったけれど、石野晶「スミス氏の箱庭」、畠中恵「太郎君、東へ」が面白かったな〜。
畠中恵の「しゃばけ」シリーズが読みたくなる読後感でした。

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2013年04月04日

伊坂幸太郎「バイバイ、ブラックバード」

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伊坂作品らしいファンタジックな人物造形が楽しい連作短編集。
1編が書き終わるごとに、抽選で50名に郵便で送り届けられるというやり方で5編を書き、書籍化のために最後の1編を書き下ろしたという変わった成立過程を経て生まれた作品だそうです。

借金問題でさる筋の怒りを買った主人公、星野一彦は近いうちに「あのバス」に乗せられてどこかへ連れて行かれることになっていました。彼の思いはただ一つ、連れて行かれる前につきあっている女性に別れを告げたい。
その数、5人−−。
そう、彼は同時に5人の女性とつきあっていました。それも女性にだらしがないというより、ただ単にどの女性といるのも楽しいという理由だけで。ある意味、計算のない男です。
そんな星野は常に1人の監視役の下に置かれています。繭美という名のその女性は、身長190cm、体重200kg。色白の肌に金髪の自称ハーフ。粗暴で残忍で、「色気」や「常識」や「気遣い」といった言葉を黒く塗りつぶした辞書を持っている規格外の女性。
この2人が5人の女性と別れるために次々に会いにいく、というのがメインプロットです。
怪物のような繭美と星野の関係の変化が楽しく、ラストシーンが印象的な読後感の爽やかな作品でした。


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2013年03月07日

上田早夕里「華竜の宮」

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初めて読む作者だったのですが、2010年ベストSF国内編1位、日本SF大賞受賞ということで、期待を込めて読んでみました。
地球内部の地殻活動による海底隆起の結果、多くの陸地が海に沈んだ25世紀の地球。
環境の激変に対応するため海上生活に適応するための遺伝子操作を受けた海上民と、生き残った政治体の統治を受けて暮らす地上民。物語は、陸上民と海上民の間に起こる紛争を巡り、陸上民の外交官・青澄を主人公の活躍を描きます。前半は、アジア海域での紛争解決に奔走するという話なのですが、物語中盤から、新たな天変地異が人類を襲うことが判明、人類が生き延びる可能性につながる海上民の女性を巡る話に切り替わっていきます。

ストーリーは、青澄の活動を支援するアシストAIの一人称で語られるのですが、非人間の目を通して描かれるのはちょっと面白い。この物語は、人間と非人間のパートナー関係が1つの大きなテーマになっています。

同じ世界観によるほかの作品もあるようです。
気が向いたら読んでみようかと。

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