2015年06月10日

小林雅一「AIの衝撃 人工知能は人類の敵か」

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Kindle版で読みました。
こういうものは電子書籍でいいかなぁ、と。

人工知能が近年急速に進歩しつつあり、いずれは人間の知能を超えると言われています。
みんなが持ってるiPhoneに搭載されているSiriにも、音声認識や自然言語処理にディープラーニングと呼ばれるAI技術が使われています。少し前と比べると、段違いに精度が高くなっていますよね。

ディープラーニングと従来のAIとの違いは、AIが人間の指示を受けるのではなく、自分自身で学ぶことができる点です。大量のデータを与えるだけで、機械が勝手に賢くなる。
この本の中の例で言えば、英語と中国語の言語処理を学んだAIに、新たにスペイン語を学ばせたところ、英語と中国語の精度も上がったのですが、なぜそうなったのか、AI技術者にもわからないそうです。


分かりやすい形であろうと、分かりにくい形であろうと、生活の中にどんどん入り込んでくるわけですが、AIが人間以上の知性を持ったとき、人間はどうなるのか。

産業革命が起きたときに人間の仕事が機械化されることで、職を失った人がたくさん出たわけですが、AIによってサービス産業までその影響範囲が広がっちゃう可能性があります。
wa+の仕事もなくなっちゃうのかも!?


 
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2015年04月10日

酒見賢一「泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部」

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酒見賢一による抱腹絶倒の三国志の第3弾。
いよいよ赤壁の戦いです。

実質的には魏の曹操と呉の周瑜の戦いなのに、ちゃっかり呉と同盟を結んで加わり、拠点を確保してしまう劉備軍団。
相変わらず人を喰った孔明の計略が今回も炸裂します。

ちょうどテレビで映画「レッドクリフ」をやっていたので、孔明・金城武のイメージを重ね合わせながら読む……のはちょっと無理でした(笑)。


 
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2015年03月28日

ビル・ブライソン「人類が知っていることすべての短い歴史」上下

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旅行作家として有名なビル・ブライソンが、宇宙創生以来の137億年の科学史に分け入り、1000ページにぎゅぎゅっと凝縮した本。
宇宙の年齢や大きさ、地球の重さといった大きなスケールから、原子の構造、DNAの構造といったミクロなスケールまで、人間の飽くなき探究心が明らかにしてきたものごとについて、楽しく読み進めることができます。

科学好きにお勧め。

 
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2015年01月24日

宮部みゆき「ソロモンの偽証 第1部・事件」「ソロモンの偽証 第2部・決意」「ソロモンの偽証 第3部・法廷」

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宮部みゆきの大作ミステリ。
全体は3部構成になっています。
転落死した中学3年生、柏木卓也の死の真相を突き止めるために、殺害容疑を掛けられた不良・大出俊次を被告人とした学生だけの学校内裁判を開廷するストーリー。
学校内裁判で検事を務めた藤野涼子のその後を描いた文庫書き下ろし短編「負の方程式」も収録されています。

第1部では、柏木卓也の死を巡る学校内の騒動、大出を殺人犯と名指しした告発状の出現、マスコミの介入と、次々に起こる事件について綴られます。
第2部では、この物語の主人公・藤野涼子が真実を突き止めることを決意し、彼女を検事、柏木卓也の友人・神原和彦を弁護人とした2チームがそれぞれに調査を開始します。
第3部では、いよいよ始まった学校内裁判の5日間の様子が描かれます。

第1部は、救われない事件の連続で読み進めるのに時間がかかりましたが、第2部からは、多様な登場人物の掛け合いで学園小説らしさが加速して、一気にラストまで読み切りました。
ミステリとしては予想の範囲内でしたが、判事、検事、弁護人、被告、陪審員のすべてが学生による法廷のシーンは読み応えがありました。中学生にここまでのことができるものかはさておき、です。

2000ページを超える大作で、正直、消化不足な点もありましたが、満足しています。


 
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2015年01月02日

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖6 〜栞子さんと巡るさだめ〜」

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寝ようとして横になると咳が〜寝るのを諦める〜1冊読み終わるのパターンです。マズイなぁ。

栞子さんの怪我の原因を作った古書ストーカー(っていうのかしら)田中が再登場。
物語は再び太宰治の「晩年」の謎を巡って展開されていきます。
栞子さんと五浦くんの恋の云々はさておき、今回も本好きなら興味津々の薀蓄が楽しめました。

正直、このシリーズがどうしてそれほど売れたのか、よくわかりません。
みんなそんなに本好きなの?


 
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2015年01月01日

仁木英之「僕僕先生 零」

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年が明けました。去年は年末に不幸があり、自身も風邪にやられていまだ病と闘っている最中ですが、本年もよろしくお願いします。

夜になると咳が悪化して寝られないので元旦を迎える前に読み終えました。そこからようやく眠りについて、目が覚めたら雪。
本作は、新潮文庫nexレーベルから出た文庫書き下ろし作品です。同レーベルの他の作品を見ると、ラノベ用のレーベルなのかな?と思わせる内容ですが、特に気にせず読みたいものは読もうと思います。

王弁くんと出会うはるか昔、人類が生み出されたばかりの世界を描いています。〈僕僕先生〉シリーズでは少しずつしか語られない僕僕先生の過去を描いた作品です。
西王母、炎帝、黄帝が支配する世界のバランスが崩れ始め、水の精・拠比とペアを組む僕僕は、老君が世界を生み出すのに使った宝具「一」の欠片を探すことに、といった内容。
これはこれでシリーズ化していくのかもしれませんね。


 
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2014年12月30日

仁木英之「鋼の魂 僕僕先生」

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発症から5日目。風邪がなかなか治りません。最初は熱と鼻水だけだったんですが、熱は落ち着いたものの咳が出るようになってきました。こうなってくると長引きそう……。
ライドできないのって退屈ですね〜。
しかたないので未読の本をどんどん読んでいきましょう。

去年最後に読んだのも〈僕僕先生〉シリーズでした。年1冊のペースで刊行されるとすると、来年もこの時期に次の作品を読んでいることでしょう。
南へと旅を続ける一行は、雲南にたどり着きました。
ここは、唐、吐蕃(チベット)、南詔の3国の中間に位置する国境地帯です。大国の覇権争いに巻き込まれた一行の運命やいかに。というお話ですが、唐の暗殺集団〈胡蝶〉のトレジャーハンター宗格之のストーリーが主旋律となっています。父の仇として宗格之の命を狙う紫蘭とともに、戦乱で親を亡くした子供たちを育てていくにつれて、宗格之に人としての情が芽生えていく過程が、一行の仲間である劉欣と蒼芽香の行く末に重なります。
今後が楽しみです。


 
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2014年12月29日

伊坂幸太郎「PK」

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一読後、もう一度読み直したくなる作品です。
というのも、3つの中編が多視点で描かれていて、それぞれの登場人物の行動が影響を与え合う構造となっているから。
伊坂幸太郎作品は、どれもオリジナリティがあっていいですね。


 
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2014年12月26日

水野敬也「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」

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単行本で第3弾が出たのに合わせて、第2弾が文庫化されました。
今回は、うだつの上がらない貧乏芸人のところにガネーシャが現れます。
ガネーシャと一緒に日本一の芸人を決める「ゴッド・オブ・コント」に挑戦することになります。

さらに、今回は主人公に取り憑いていた貧乏神の幸子さんも加わって相変わらずのドタバタストーリーが展開されます。
前作同様、スルスル読めて、気持ちが明るくなる。そんな本です。


 
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2014年12月18日

宮部みゆき「お文の影」

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「ばんば憑き」というタイトルで新人物往来社からノベルズで出ていたものが改題されて文庫になりました。
こういうやり方で、すでに買った本をもう一度買わされることがあるのですが、今回は大丈夫でした。
文庫が改題されるとやられちゃうんですけどね。
こうしてブログをつけているおかげで、怪しいと思ったら過去の記事を検索するようして難を逃れたこともあります。

江戸怪談もので、三島屋シリーズやぼんくらシリーズのキャラクターが再登場する話もあるのですが、個人的には最後に収められている「野槌の墓」がお気に入り。ほっこりして終わるのもいいですよね。


 
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2014年11月24日

仁木英之「千里伝 乾坤の児」

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千里伝シリーズの完結編。
いまいち乗り切れないまま惰性で読んでしまった感があります。


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2014年11月20日

円城塔「これはペンです」

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芥川賞を含めた正当な?文学賞受賞歴のある作家ですが、個人的には亡き伊藤計劃との共著「屍者の帝国」の人という印象が強いです。SF畑の人。

そんな円城塔のむしろ正当な?文学作品である本作は、メタフィクションの2編です。
いやー、メタフィクションを読むときにはコンディションを整えないとキツイわ。


 
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2014年11月06日

シーナ・アイエンガー「選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義」

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そろそろ看板を架け替えた方がいいんじゃないかってくらいダートに偏っているこのブログですが、活字カテゴリーに久しぶりのエントリーを。
全盲の女性教授シーナ・アイエンガーの「選択の科学」です。
NHK Eテレの番組でかなり認知度が上がったんじゃないかと思います。

単行本が出たときから読みたかった本をようやく読みました。
優柔不断な性格をなんとかしたいとかそういう動機ではなく(笑)、行動経済学とか、人間の選択行動の背後にあるメカニズムについて知りたかったわけです。
語り口が軽く、単なる知的好奇心を満たすというだけでなく、色んな意味で勇気付けられる本でした。


 
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2014年09月27日

仁木英之「黄泉坂案内人」

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木曜日あたりからどうやら風邪を引いてしまったらしく、金曜はせっかくの代休を寝て過ごすことになってしまいました……。
疲れがたまっていたみたいです。

土曜日の今日も天気はよかったのですが引きこもっていました。

というわけで、このところまったくできていなかった読書を。

仁木英之の「黄泉坂案内人」です。
この人の書くものは、どうしても〈僕僕先生〉シリーズの影響から抜け出せないという印象がありましたが、キャラクターの造形がそうさせるのかもしれません。
この本は、その意味ではこれまでの作品とは少し毛色が異なる感じで期待を持たせてくれたのですが、物語の中での整合性が取れていないというか、終盤に向かってやや性急な展開で納得感のない終わり方になってしまいました。

何だかんだ言って〈僕僕先生〉を超えるものは出てきませんね。

 
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2014年06月17日

近藤史恵「サヴァイヴ」

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「サクリファイス」「エデン」に続く作品は、これまでの登場人物の過去やその後を描いた短編集になっています。
相変わらず丁寧にロードレースの世界を描いています。
前作までを読んでから、だいぶ時間が経過していて正直だれがどんなキャラだったかうろ覚えでしたが、楽しめました。

最後がドーピングテーマで終わるのも、サイクルロードレースっぽい……。

解説の文章を書いているのは、クリリンこと栗村修氏。
想像以上の文章のうまさに驚かされました。


 
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2014年06月13日

仁木英之「海遊記 義浄西征伝」

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天竺に行って仏教の教えと経典を持ち帰った人物と言えば、有名なのは三蔵法師こと玄奘ですが、実はほかに法顕、義浄の2人がいます。
玄奘と法顕は陸路で西征しましたが、この物語の主人公である義浄は南海航路を使って天竺へと旅しました。

はじめは歴史小説かと思いきや、幼馴染みの女性と再会するあたりから、神仙・妖異の類いの気配がしはじめ、後半はいつもの仁木ワールドといった感じ。
それがどうにも中途半端な印象でした。
続編があるのか微妙ですねー。


 
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2014年03月24日

東川篤哉「密室の鍵貸します」

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ドラマにもなって人気を博した「謎解きはディナーのあとで」の作者だそうですね。
これがデビュー作だとか。
このあとにも何冊か続いて〈烏賊川市シリーズ〉を構成しているそう。

ユーモア本格ミステリという触れ込みなんですが、どうも「ユーモア」の部分でイマイチ波長が合わないというか、wa+にはまったく面白く感じられなかったのが残念です。


 
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2014年03月18日

J.D.サリンジャー「フラニーとゾーイー」(野崎訳)

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2月末に、村上春樹訳の「フラニーとズーイ」が出ましたね。
そちらを読む前に、復習の意味を込めて野崎訳を読み返してみました。

学生の頃にゼミで読んだ本なので、付箋がついたままです。
付箋に書き込みがあったりして、あのころの記憶がよみがえります。

今読むと、確かに少し古くささがありますね。
村上春樹訳も楽しみ。

本当は、原書と野崎訳と春樹訳の3冊を並べて読み比べしたいところです。


 
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2014年02月28日

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖5 〜栞子さんと繋がりの時〜」

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電子版の「光圀伝」を読み終わって実感したこと。
イマイチ読みづらい。判型と文字のサイズ、判面率、紙の色合い、色々ありますよね。
ページを繰る楽しさは、思ったよりも読書体験の中で大きな割合を占めているっぽい。

ということを、本について書かれた物語を読みながらあらためて感じたわけです。

物語の方は、五浦くんから栞子さんへの告白の行方を軸に、再び現れた栞子さんの母親との対決を描いています。
あと2巻くらいは続きそうかな。

 
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2014年02月05日

冲方丁「光圀伝」

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「天地明察」で新たな境地を開いた冲方丁。
時代物の第2弾は、水戸黄門でおなじみの徳川光圀を描きます。

実際の徳川光圀が時代劇のように諸国漫遊などしなかったことは知っていましたが、ではどんな人物だったのかといわれるとよく知らない。
ただどうしても時代劇の水戸黄門のイメージがつきまとって、「天地明察」で描かれた虎のような迫力のある人物像とは結びつかなかったのです。

文庫が出たら読もうと思っていたのですが、1月末にAmazonで角川の本が70%オフセールとなっていたので思わずKindle版を購入。小説は電子書籍で読むのを避けていましたが、やっぱり紙の方がいいことはいいですね。
たとえば、残り枚数が減っていく寂しさみたいな風情がないのは残念なことです。


 
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